14日朝早く、東根市役所近くの住宅街で、女性がカモシカに襲われ足にけがをした。カモシカはその後も住宅街に居座ったため、麻酔を使って捕獲され山に放された。
カモシカが出没したのは、東根市中央にある東根市役所から北東に直線距離で約100メートルの住宅街。
東根市や警察などによると、14日午前5時40分ごろ、近くに住む70代の女性が道路上にカモシカがいることに気づき、近所の人に知らせようとしたところ、近づいてきたカモシカの角が左足に当たり、膝のあたりを数センチ切るけがをした。
女性は救急車で病院に運ばれ手当てを受けているが、意識はあり命に別条はないという。
(近所の人)
「朝、新聞を取りに出たら目の前にパトカー止まっていて、シカがはさまっている状態だった。頭がそっち向けて、胴体がこっち側。(Q.柵のところ?)そうです」
カモシカは体長約1メートルで、そのまま住宅街にとどまり続けたため、午前8時すぎ、駆けつけた獣医師により麻酔を使って捕獲された。
その後、市の職員などがカモシカを山に運び、放されたという。
県によると2025年、県内でクマやシカなど野生動物による人への被害は、2月に鶴岡市で、イノシシ狩猟中の男性がクマに腕をかまれてけがをして以来で、今回が2件目。