数字にまつわるニュースです。
こちらの数字「61」。
これは県内企業の社長の平均年齢なんです。
25年連続で高齢化していることが分かりました。
世代交代が進まない現状が浮き彫りとなっています。
民間の調査会社、帝国データバンク鹿児島支店の日比生支店長はこう危機感をにじませます。
帝国データバンク鹿児島支店・日比生秀一支店長
「後継者不足問題が数字に表れている」
帝国データバンクが毎年実施している調査によりますと、県内企業約1万7000社の社長の平均年齢は、2024年12月時点で61歳でした。
前の年を0.1歳上回って、25年連続で高齢化しているそうです。
一方で社長が交代した割合は3.72%と前の年を0.13ポイント下回り、県内企業で世代交代が進んでいない現状が浮き彫りとなっています。
社長の年代別構成でも50歳以上が8割を占め、さらに70代、80代の割合が増加しています。
日比生支店長は、「事業が継承されないまま、高齢になっても経営者にとどまらざるを得ない企業が増加している」と分析した上で、このようなアドバイスを添えています。
帝国データバンク鹿児島支店・日比生秀一支店長
「一概に悪いことではない。元気な高齢の経営者という観点で、早い段階から準備するデメリットはあまりない。経営者は先手を打って経営のバトンタッチをしていく意識を持っていくことは大事」