JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、上空に突発的に出現し無線通信などに障害を与える恐れのある「スポラディックE層」という電離層を観測する小型ロケットを、7月8日に鹿児島・肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げると発表しました。
スポラディックE層は、高度90~130キロに突発的に出現する、プラズマ密度が高い領域で、発生すると、無線通信に障害が発生しカーナビやGPSに影響を及ぼすこともあります。
今回の観測がスポラディックE層発生のメカニズム解明に役立てられれば、将来的に通信障害の発生を予測するなどの効果が期待されます。
ロケットの打ち上げは現時点で7月8日の正午から午後1時の間に予定されていますが、担当者によりますと、スポラディックE層の発生は直前にならないと予測困難ということで変更の可能性もあり、打ち上げ期間は8月31日までに設定されています。