「地球上で最悪の侵略的植物」といわれる特定外来生物・ナガエツルノゲイトウが、愛媛県内の2つの河川でもおととし12月以降に見つかっています。繁殖力が極めて強いのに有効な駆除の方法が見つかってないため、県は梅雨などの時期を前に警戒を強めています。(画像:愛媛県生物多様性センター)
県生物多様性センターによりますと、ナガエツルノゲイトウは今治市ではおととし12月に猿子川で初めて確認され、西条市では去年1月に新川で見つかっています。今年5月14日時点ではこの場所以外で見つかった報告はないということです。
この植物は繁殖力が極めて強く、ほかの県では川などの流れを妨げたり、田んぼなどに侵入して農作物を覆ったりする被害が報告されています。またちぎれた茎や根から再生するため、繁殖してしまえば根絶が難しく、台風などで川の水が急激に増えた場合、流れ妨げられるほか水門が詰まったりするリスクが高まるとされています。
この一方で有効な駆除の方法が見つかっておらず、愛媛県はこれまでに駆除を試みてもうまくいってないとしていて、梅雨や台風の時期を前に警戒を強めています。
ただ2つの河川でナガエツルノゲイトウが見つかった場所は、河口から5キロ以内の下流域で上流への繁殖の可能性は低いということです。
県は全国から有効な駆除の方法の情報を集めていて、見つけた場合は絶対に伐採せず、市や町への通報を呼びかけています。
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