諏訪訪神社の秋の大祭・長崎くんちに向けて2025年に出演する踊町が準備を始めています。
阿蘭陀万歳を奉納する新橋町の関係者が13日、長崎検番を訪れ、結納を交わしました。
長崎市丸山町にある長崎検番です。
13日午前11時、新橋町の奉賛会長など3人が訪れ、くんちに向けて検番と結納を交わしました。
本馬 健三 奉賛会町
「令和7年度の長崎くんちの奉納踊り、幾久しくお納めいただければありがたいです。よろしくお願いします」
結納は踊町が町外の出演者と交わすもので、くんち本番に臨むため町の一員に迎える伝統の儀式です。
13日は見習いを含む芸妓衆12人と日本舞踊・花柳流の師匠、それに演奏を務める地方の関係者など約20人が出席しました。
新橋町は本踊「阿蘭陀万歳」を奉納します。
万歳と才蔵、2人のおどけた表情と動きが見どころで、さらに4人の芸者が花を添えます。
阿蘭陀万歳は昭和に東京で生まれ、長崎で育った踊りです。
新橋町は、くんちで初めて披露した元祖の町として演目に誇りを持っています。
才藏 桃羽さん
「奉納させていただくみなさんの代表になるので、新橋町のみなさんのすべてを背負って、神様にお届けする気持ちでやっていきたい」
万歳 茶々丸さん
「桃羽さんと初めて組ませてもらうので、2人で一生懸命頑張って神様に奉納しようと思う」
新橋町は旧町名で、中島川の東側にある踊町です。
もともと規模は大きくありませんが、前回10年前に83あった世帯数も、今は70にまで減りました。
それでも諏訪神社鎮座400年の節目の年に一番町を務めることもあり、町は継承の奉納にしたいと意気込みを見せています。
本馬 健三 奉賛会長
「町内がどんどん町力、人が少なくなって町力がないのにできるのかという意見もあったが、次の世代に何とかつなぐためにくんちをやるんだと踊町として責任を果たすつもり」
2025年の踊町は6カ町で、6月1日に小屋入りを迎え、本格的な稽古に入ります。