広島大学は戦争体験の継承などが次の世代の心理状況にどんな影響を及ぼすかについて調査する研究を始めています。

この研究は戦争を体験した人のトラウマや記憶がその子どもや孫の心理にどんな影響を与えるかや、原子力のあり方をどう考えているか調査しようと、広島大学教育学部の上手由香准教授とニュージーランドの大学が合同で行っているものです。

きのうは胎内被爆者で父と姉を原爆で亡くした二川一彦さんが調査に参加しました。

【二川一彦さん】
「お互いが認め合って傷つけないように助け合ってきたという家族にいたから僕は良かった」

研究ではこれまでに被爆2世などおよそ30人を調査。
全く影響がないという人がいる一方で、親が原爆や戦争のトラウマにより、子に暴力をふるうといった過酷な環境にあったと回答する人もいたということです。

【広島大学・上手由香准教授】
「過酷な体験を乗り越えるにはどういう働きかけが役に立ったのかとか、知見が出せたらいいなというのがある」

テレビ新広島
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