去年11月、山口県岩国市の高校で、掃除の時間中に女子生徒の体を触った罪に問われている元教頭の初公判が開かれ、元教頭は、起訴内容を否認しました。
起訴状などによりますと山口市の高校教員・綾木誠被告(54)は、去年11月、当時、教頭として勤務していた高校の印刷室で、清掃時間中に女子生徒の臀部を両手で触った暴行の罪に問われています。
綾木被告は、警察の捜査段階で「触ったどうかは覚えていない」などと否認していました。
13日、山口地裁岩国支部で開かれた初公判で、綾木被告は「両手で触ったというのは瞬間的・偶発的なもので故意ではなく、暴行にはあたらない」と起訴内容を否認しました。
冒頭陳述で、検察側は「自己の性欲を満たすために女子生徒の臀部を包み込むようにして触った」と指摘。「犯行の様子は同級生が目撃していて、被害をうけた女子生徒が母親や友人にLINEでメッセージを送り、警察へ相談したことで発覚した」としました。
一方、弁護側は「印刷室にあったコピー用紙が崩れ落ちそうになって、手を差し出した時、女子生徒に手が当たったもので、故意は認められない」としました。
次の裁判は7月8日に予定され、被害を受けた女子生徒や犯行を目撃した生徒への証人尋問などが行われる予定です。