衆議院予算委員会で集中審議が開かれ、野党が消費税の減税を迫ったのに対し、石破首相は否定的な考えを示しました。
立憲民主党・大西議員:
自民党は財源論置き去りにして減税を打ち出す野党は無責任と批判してますけども、無責任なのは決められない石破総理であって、物価高に対してガソリン減税も消費減税も何もしないという自民党の方じゃないですか。
石破首相:
全く見ないで何もやらないって決めつけは、私は議論として適当だと全く思いません。
立憲民主党・大西議員:
じゃあ、何やるんですか。他人の案にケチつけるんじゃなくて、自分たちの案をちゃんと早く示してくださいよ。
石破首相:
広くあまねくやるということよりも、本当に困っておられる方々にきちんとした支援が行うことができる。そして次の時代に責任を持つ。何もしないなんぞということは全くございません。
石破首相は消費税の減税に否定的な理由として、外国と比べての財政状況や高齢化、税率の低さを挙げ、「どうすれば一番困窮している方々に手厚い措置ができるか、あらゆる可能性を議論している」と述べました。
また、コメの価格高騰を巡っては、背景として生産量の減少を指摘しました。
国民民主党・村岡議員:
ここまで高いとコメ離れが始まってしまう。需給の見誤りがあったとしか考えられない。
石破首相:
今回のいろいろな状況というのは、もちろん(流通の)目詰まりを起こしているということもあるが、コメの生産が、そもそも少なくなってしまったのではないかということを議論していかねばならない。
石破首相は生産者の生活や所得にも触れつつ、「『米の値段を下げることは一切、許さん』という議論は、もう1回見直してみるべき」と述べました。
一方、自民党の森山幹事長は記者会見で「備蓄米の売り渡しの状況も注視し、結果の分析なども行いながら、党としてさらなる対応策について検討していく」と述べ、「制度を見直すことなども考えていくことが大事だ」との考えを示しました。