倉吉市の鳥取県立美術館で、子どもたちを対象に新たな取り組みがスタートしました。本物の作品を通じて芸術について学んでもらおうと、県内の小学4年生全員を美術館に招待します。
9日に美術館を訪れたのは、県東部の若桜町の若桜学園小学校の4年生。11人が3つのグループに分かれ、開館記念展を見学します。
児童たちは、美術館のスタッフやボランティアと一緒に作品を鑑賞。感じたことや気づいたことなどをその場で言葉で表現しました。
児童:
(絵を見て)この池がけっこう大きい。
スタッフ:
どのくらい大きい?
児童:
湖山池ぐらい…。
スタッフ:
湖山池か!!
この取り組みは、本物の作品を鑑賞してアートを通じた学びを体験してもらおうと、県立美術館が5月から始めました。県内の小学校、義務教育学校と特別支援学校小学部の4年生全員を招待。9月までに65校、あわせて2429人が来館する予定です。2026年3月までにさらに46校の4年生を招待します。県が入館料や交通費などを全額負担します。
児童:
現実じゃないものがいっぱいあってびっくりした。3億円のボックスがなんであんなに高いんだろうと思った。
児童:
めちゃ芸術ぽくてリアルですごかった。みんなの思うことがそれぞれあって、面白かった。
児童を案内したスタッフ:
本物との出会いは、その場でしか味わえない感動があると思うので、美術館ならではの体験をお届け出来たらなと思います。
美術館では2026年度以降もこの取り組みを続け、子どもたちがアートに触れる機会を増やしていきたいとしています。