富士宮市・須藤秀忠 市長:
これでよかったんじゃないかなと思っていますけどね

5月9日に開かれた静岡県富士宮市長の定例会見。

須藤秀忠 市長は2025年1月から休園している富士花鳥園の土地について、経営権を取得していたサクセス観光との賃貸借契約を4月25日付けで解除したと発表しました。

サクセス観光が運営しているのが北海道札幌市の「ノースサファリサッポロ」です。

ワニが泳ぐ池の上を歩いたりトラに直接餌をあげたりと動物たちとの距離の近さが話題となり、付いた呼び名は“日本一危険な動物園”。

市民や観光客から親しまれる一方で、宅地や商業施設の開発が制限される市街化調整区域に位置していたものの開園から20年にわたり無許可で獣舎を建てるなどの様々な法令違反が指摘されてきました。

こうした中でサクセス観光は2025年3月、ノースサファリサッポロを9月末に閉園すると発表。

動物たちの移動先として浮上したのが静岡県富士宮市にある富士花鳥園です。

2025年1月から休園している富士花鳥園の経営権を取得し、支店として登録したためです。

地元・富士宮市は当然難色を示します。

富士宮市・須藤秀忠 市長:
困ったこと引き受けるような代物ではない。札幌で法律違反をしてまた富士宮市に来てそんなことをされても困る。

この動きが影響したのかサクセス観光は支店登録を廃止。

その後、土地の賃貸借契約解除の申し出があり4月25日付で契約を解除しました。

契約の解除について市民は…。

女性:
お花もきれいでもったいないなと思います。朝霧とかで観光地なので、何かほかに活用できたらいいなと思います

女性:
危険な動物とか許可されていないとかって言ってましたもんね。(契約解除は)良かったのかなと思いますけれども

市によりますと、富士花鳥園に元々いた動物はサクセス観光側がすべて移動させたものの、行き先については「動物園に迷惑がかかる」と明らかにはしなかったということです。

富士花鳥園の建物や土地について市は…。

富士宮市・須藤秀忠 市長:
いろんな活用の仕方によっては生かされる。かなり喜ばれる形になっていくのではという期待を持って、全部壊さないでそのまま引き取るという風にしました。

今後、新たな民間事業者を募り活用方法を検討していくということです。

テレビ静岡
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