5月6日春野で行われた高知ユナイテッドSCと香川・カマタマーレ讃岐の四国ダービー・「土讃戦」。高知は勝利をあげることはできませんでした。

春野にダービーマッチがやって来た!

「土讃戦」と銘打った高知ユナイテッドとカマタマーレ讃岐の一戦。試合開始2時間半前、高知駅には皮肉にも土讃線を使って訪れたサポーターの姿はほとんどなく、多くは車で春野に駆けつけました。

「土讃戦」を応援しようとパリパラリンピック車いすラグビーで金メダルを獲得した池透暢さんの姿も。
池透暢さん:
「こういった所で県民の皆さんがスポーツを応援する文化が高知にも根付いてくれたらうれしいと思って」

香川からは観戦バスツアーも。
讃岐サポーター:「きょうは絶対勝つぞ!おー!」
讃岐サポーター:「負ける気で来てる人は誰もいないだろうしね。当然みんな勝つ気で来てる」

強気で意気込みを語るこちらの讃岐サポーター、実は…
讃岐サポーター:
「四国のチームなんで応援しないと。高知さんには絶対上がってもらわないと」
去年12月、高知ユナイテッドがJ3・JFL入れ替え戦でホーム・春野を使用できず、讃岐のホーム・Pikaraスタジアムを借りて試合をした際、高知の応援に駆け付けていたのです。

この時、他にも多くの讃岐サポーターが「四国ダービーをするために高知にJ3に上がってほしい」と観戦に訪れました。
讃岐サポーター:「四国は家族やけん、ユナイテッド勝つぞ、おー!」

高知は入れ替え戦を勝ち抜き、見事J3参入を果たし迎えた土讃戦。
讃岐サポーター:
「J3に上がってきてくれて同じ四国内で戦えるっていうのが、どっちが勝つかヒヤヒヤするけどすごくうれしいです」

高知サポーターもこの日を待ちわびていました。
高知サポーター:「恩返しのつもりで勝たないかん」
高知サポーター:「こんなに強くなったよと、大きくなったよと、その姿を見せて勝ち点3を取って帰りたい」

Jリーグ参入後まだホームで勝ちがない高知は2試合ぶりの勝利とJ・ホーム初勝利がかかります。

堅い守りが持ち味の讃岐を前に攻めあぐねる高知。

0対0のまま後半35分。讃岐に先制を許すとその5分後には鮮やかなカウンター攻撃をくらい、2点目を献上。このまま0対2で試合終了、高知は初めての連敗となりました。

高知サポーター:
「もうしゃべることないです。きょうは。僕らの気持ちを切り替えるのにどうやって時間を使おうか」
讃岐サポーター:
「勝ち点3いただきました。後半が弱いっていうのはデータで出てたので、後半何とか点が決められると思ってました」

高知は12試合を終え、J3・20チーム中、失点ランキングワースト1位の23失点。23失点のうち17失点が後半での失点です。

秋田豊監督:
「終盤での課題はずっと選手を代えながらやってるんですが、なかなか改善できない。しっかりと分析をしながら改善していければ」

四国ダービー「土讃戦」を落とした高知はリーグ11位から16位に順位を下げました。
次の試合は14位のザスパ群馬と対戦します。

高知さんさんテレビ
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