春の叙勲の伝達式が岩手県盛岡市内で開かれ、受章者に達増知事から勲章が贈られました。この春、県内からは合わせて72人が受章の栄誉に輝いています。

伝達式には総務省関係と厚生労働省関係、それにこども家庭庁関係の受章者合わせて16人が出席しました。

式では受章者一人ひとりが勲章と勲記を受け取り、達増知事からは「皆さんの受章は県民の喜びであり、郷土の誇りです」とお祝いの言葉が贈られました。

瑞宝単光章を受章した葛巻町の高宮光子さん(82)は、1966年から37年間、町内で保育に従事し町の児童福祉に貢献しました。最後の5年は町の冬部へき地保育園で園長を務めました。

高宮さんは自身に子どもがいなかった分、町の園児たちが息子や娘だと考え愛情を注いできたと話します。

瑞宝単光章 元冬部へき地保育園園長 高宮光子さん(82)
「保母になりたいと思って保育士になったので、思い残すことがないくらい熱意を持って子どもたちを保育した」

そして、高宮さんが受章の栄誉を今一番に伝えたいのは、19年前に63歳の若さで亡くなった最愛の夫・時男さんだといいます。

瑞宝単光章 元冬部へき地保育園園長 高宮光子さん(82)
「(夫が)一番喜んでくれたと思う。大事にされたし本当に感謝しかない」

この春、県内からは合わせて72人が受章の栄誉に輝いています。

岩手めんこいテレビ
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