北陸新幹線の建設促進を求める県や経済団体の協議会の決起大会が富山市で開かれ、ルート決定が先送りされている敦賀・新大阪間を小浜ルートで早期着工するよう求める決議を採択しました。
大会には県や市町村、県内の経済団体の代表が出席し新田知事が災害時における東海道新幹線の代替ルートであることを強調しながら、「1日も早い新大阪までの全線整備を求めていく」と述べました。
北陸新幹線の敦賀・新大阪間は福井県小浜市と京都市を経由するルートで整備することが決まっています。
そのなか、与党の整備委員会は去年のうちに京都駅の位置を決定する予定でしたが、地下水への影響などについて地元の不安が解消されていないことを受け選定が見送られました。
これまで目標としていた今年度の着工も断念しています。
決起大会では新幹線の建設を担う鉄道・運輸機構が京都で北陸新幹線を建設した場合も地下水への影響はないとする調査結果を説明。
その後、敦賀・新大阪間のルートの早期決定を求める決議案が読み上げられました。
*角田市長
「地下水への影響など地元関係者の懸念や不安を払拭するため最善を尽くし、早期に詳細な駅位置・ルートを決定すること」
その一方、石川県では敦賀から米原経由で東海道新幹線に乗り入れる「米原ルート」の再検討を求める動きが強まり、沿線10都府県でつくる建設促進同盟会が今月12日に開く大会の決議案に、米原ルートの検討を盛り込むよう修正を求めています。
一方、新田知事は7日の会見で、「修正は求めない」と述べ、富山県は引き続き小浜・京都ルートの早期開業を求める姿勢を堅持しています。
*新田知事
「富山県からは修正案は提出していません。事務局の原案通りでよいと返している。福井県の事務局で最後の調整中だが富山県は修正なしと出しているのでそれ以外のコメントは控える」