アメリカのベッセント財務長官は6日、貿易問題などを巡って、中国側と週末に協議を行うことを明らかにしました。
関税措置の応酬で対立が続く中、事態の打開につながるかが注目されます。
アメリカの財務省などは6日、ベッセント長官とUSTR(通商代表部)のグリア代表が今週末にスイスを訪問し、中国の代表と経済や貿易問題について協議すると発表しました。
ベッセント氏はFOXニュースの番組に出演し、協議は10日と11日に行われると明らかにしたうえで、両国の関係改善を目指す考えを示しました。
ベッセント財務長官:
協議は緊張緩和についてで、大きな貿易合意ではない。しかし、前進するためには緊張緩和が必要。
一方、中国商務省も何立峰副首相が9日から12日までスイスを訪問し、中国側の責任者としてベッセント氏と会談する予定だと発表しました。
アメリカ側から中国に打診があったとして、「世界の期待、中国の利益などを考慮し、接触に同意した」とコメントしています。
アメリカの関税措置が発動されて以降、両国の高官が直接協議をするのは初めてとみられ、事態の打開に向けた進展があるのかが注目されます。