石破首相は7日、官邸で自民党の小野寺政調会長と会談し、物価高対策、特に米価格高騰の問題について、政府が備蓄米の放出を含めて努力をしているが、まだ米価が下がった実感も出ていないとの認識の上で、「党としてしっかり政策をまとめて、政府と協力をして物価高対策をやってほしい」と指示した。
会談は、小野寺氏が連休中にアメリカを訪問したことについて、トランプ政権の関税措置への対応を含め報告・相談する形で行われ、石破首相は「現実にすでにトランプ関税が稼働され始めているし、自動車・部品は非常に日本にとって大きな問題なので、万全な対策をしっかり取るように」と指示した。
小野寺氏によると、その上で、物価高対策についても話題となったということで、石破首相は「特に食料品、米の問題、政府が備蓄米の放出を含めて努力をしているが、まだ米価が下がった実感も出ていないということで、党としてしっかり政策をまとめて、政府と協力をして物価高対策をやってほしい」と指示したという。
会談後、小野寺氏は米価対策について「今、農水省が備蓄米について対策をとっている。今後の見通しについてしっかり確認した上で、さらなる後押しになるような政策について自民党の農林部会を中心にしっかり議論してもらう」と述べた。
さらに「もうすでに農家の方々は出荷をされている。その上でなぜここまでなかなか米価が下がらないのかという中で、農水省が様々検討していると思うが、党としてもしっかり検証する必要がある」と語り、「まだ努力できるところ、改善できるところがあるのではないかということを党の中で議論していきたい」強調した。