松江市に5月3日、ユニークなラーメン店がオープンしました。
こだわりの味、独創的な店づくり、そしてインパクトのある名前で、「唯一無二」のラーメン店を目指します。

松江市の総合運動公園近くに3日にオープンした「ラーメン大戦争」、ユニークなのは店名だけではありません。

福村翔平記者:
店に入ってまず目に飛び込むのがこの車です。なぜラーメン店に車なのか、その理由は後ほど紹介します。

店のど真ん中で圧倒的な存在感を放つ車!内装もいろいろと気になりますが、まずはラーメンの味から…。

福村翔平記者:
まず見た目がインパクトあります。コクのあるスープに、やや太めの麺が絡んでとてもおいしいです。

あっさりした醤油ベースのスープに、ストレートの中太麺。それにどんぶりいっぱいの薄切りチャーシューが特徴です。

この「ラーメン大戦争」という店は、大阪の人気店「人類みな麺類」の系列店。レシピは本部に準じていますが、店づくりのコンセプトはフランチャイズに加盟するそれぞれの店に任されています。
ここ松江店のテーマは…「宇宙戦争」
それを演出するのが中央に鎮座する車。そして近未来を感じさせる内装です。壁に取り付けられたパーツをよーく見ると、ホイールやシフトレバーなど車の部品です。

福村翔平記者:
なぜ車が前面に押し出されているかというと、自動車販売店がフランチャイズとして手がけているからです。

この店を運営するのは、山陰両県で中古車の販売などを手がけるジョイカル山陰。中古車店の一部を約5500万円かけてリノベーション。新規事業としてオープンさせました。

ラーメン大戦争松江店・大國卓也店長:
車を見ていただきながらという、普通のラーメン屋ではないコンセプトを味わえる店になっていると思う。

もともとの「本業」を生かして店づくりをしたいと、プロデュースを依頼したのが…。

アートディレクター・松尾謙太郎さん:
(車から降りてきて)こんにちは、いまからちょっと戦いに出るんで…。

松江市出身のアートディレクター松尾謙太郎さん。以前は首都圏を拠点に、有名テーマパークのデザインをてがけるなど第一線で活躍、5年前に地元に戻り、飲食店などをプロデュース。独創的な店舗をあちこちに誕生させています。松尾さんのプロデュース7軒目となるこの店で狙ったのは…。

アートディレクター・松尾謙太郎さん:
「これラジエーターですよね、これはシフトチェンジ、マフラーだったりホイールだったり。でもこうやると立派なアートになるかなと思って。ラーメンもやっぱりすごいじゃないですか。だから負けないように。

ただラーメン業界を取り巻く環境は厳しさを増しています。民間の調査会社によると、全国で2024年に倒産した「ラーメン店」は72件で、前の年の53件と比べて3割以上増え、過去最多を大幅に更新しました。
倒産の主な原因は、原材料費の高騰で、今後も厳しい状況が続くと予想されます。

それでも独自の世界観で他の店との差別化を図ります。

ラーメン大戦争松江店・大國卓也店長:
自信を持った商品力と店舗の空間にこだわって運営していくつもりです。

世はまさにラーメン戦国時代。異彩を放つラーメン店の生き残りをかけた戦いは始まったばかりです。

TSKさんいん中央テレビ
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