元交際相手の住宅から遺体で見つかった岡崎(崎は立つさき)彩咲陽さん。

行方不明になってから4カ月。
彩咲陽さんの遺体は5日正午過ぎ、生前身を寄せていた祖母宅へ戻りました。

白いひつぎを家族らが抱え、ゆっくりと運び込まれました。

死体遺棄の疑いで逮捕された白井秀征容疑者(27)。
5日朝、検察に身柄を送られました。

「イット!」は、彩咲陽さんの叔父と白井容疑者のやり取りを記録した映像を新たに入手。
そこには、彩咲陽さんに対する白井容疑者の執着心ともとれる様子が映っていました。

彩咲陽さんの叔父:
何かあったときのために録音させてもらうけど。

白井容疑者:
はい。

彩咲陽さんの叔父:
またこうやって彩咲陽に連絡もなしにうろちょろされたら、こっちは心配になるわけじゃん。

白井容疑者:
はい。

彩咲陽さんの叔父:
何がしたいの。

白井容疑者:
(彩咲陽さんと)連絡が取れないんです。全く。

彩咲陽さんの叔父:
連絡が取れないの?

白井容疑者:
はい。

白井容疑者とみられる人物が彩咲陽さんの自宅周辺をうろつきまわる動画が撮影されたのは、2024年12月12日。

彩咲陽さんの叔父と白井容疑者のやり取りの映像は、その4日後の16日夜。
家族から「白井がうろついている」などと連絡を受けた叔父が撮影したものです。

白井容疑者:
1回お会いしたじゃないですか?家の前で。そのとき、あれが最後に会った日なんです。(彩咲陽さんと)一緒に買い物行って、まだ帰りたくないんだよねって一緒にいたんです。そのときも好きだよ、好きだよって感じでいたんです。

彩咲陽さんの叔父:
本当にそれ?

白井容疑者:
本当にそうです。

白井容疑者の主張は、さらに続きます。

白井容疑者:
じゃ、頑張っていこうね、これからって。2人で頑張って一軒家とか買っちゃおうぜみたいな。どこがいいみたいな話もしてたんですよ。家を買おうぜって言ってた次の日に、いきなり連絡が取れなくなった。自分からしたら“えっ”てなるじゃないですか。

彩咲陽さんの叔父:
そこは僕わかんないけど、彩咲陽がもう君のこと好きじゃないかもしれないよ。

白井容疑者:
それだったらそうと言ってくれればいいじゃないですか。連絡が取れない。自分からしたら何で?じゃないですか。

その後も白井容疑者が自宅周辺をうろつく様子がたびたび続いたといいますが、彩咲陽さんが行方不明になった2024年12月20日以降、白井容疑者のうろつく行為がぱったりなくなったということです。

白井容疑者は当初、「間違いありません」と容疑を認めていましたが、その後は話さなくなっているということです。

今回の事件を巡っては、彩咲陽さんの家族側と警察側の主張が食い違っています。

3日午後8時過ぎ、川崎臨港署の中に親族ら関係者らが押しかけ、警察官らと口論になっている様子が確認できました。

家族側は、警察署内で2人の担当者に対して「人の命がなくなっているんだよ、お前。自分の子どもがそういうふうにされてみろよ、お前。どんな気持ちになるんだよ、お前。お父さんの気持ちになれよ。何が市民を守る警察だ、バカ野郎、この野郎」などと怒りの声を上げる様子を生配信。

彩咲陽さんの家族は、白井容疑者からのストーカー被害をこれまで何度も相談したものの対応してこなかった警察側を批判しています。

彩咲陽さんの父親:
うちの娘はここで殺されたのと一緒。そもそも僕は何回もストーカー捕まえてくれって、何回も言ってるから。でも本人(警察)たちは、被害を受けている本人がいないから、それはできないって、ずっと言ってたんです。

一方、神奈川県警は、彩咲陽さんが2024年10月に一度出した被害届を取り下げ、その後、2人の関係が継続していたとみられていたことから、「被害者の意向も確認しながら必要な措置は講じてきた」などと説明しました。

神奈川県警は当時の対応状況について、今後の捜査で解明し改善するべき点があったか確認を進めるとしています。

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