大阪市西成区で小学生7人が車ではねられた事件。
車を運転していた男を現場で確保した元警察官が、当時の緊迫した状況について語りました。
■「異様な運転を目にした」元警察官の男性が容疑者確保
【矢沢容疑者の供述より】「全てが嫌になったから車で突っ込み、数人の小学生をひき殺そうとした」
大阪市西成区で小学生7人を車ではね、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された矢沢勇希容疑者(28)。
下校中の小学生が狙われたのは5月1日。
矢沢容疑者を現場で確保したのは、学校支援員で元警察官の男性でした。
男性は、矢沢容疑者が児童に向かって車を発進させる異様な運転を目にしたといいます。
■元警察官の男性、当時の状況語る
【容疑者を確保した元警察官の男性】「私らが正門前に立ってて、ひかれそうになった記憶がある。パっと見たら今度は7人の子供の方に一直線というか向かっていった。普通の運転じゃなしに、めがけていった感じ、子供らに」
矢沢容疑者を確保した状況についてはー。
【容疑者を確保した元警察官の男性】「ぼさっとしてたから、降りてこいと言っても降りてこないので、引きずり下ろしたんです。抵抗してくるかなと思ったらしなかった。本当に一点を見つめてるような感じですわ」
■「苦労せずに生きている人が嫌だった」と供述
矢沢容疑者はなぜ無差別に児童を狙ったのか。
調べに対し、「苦労せずに生きている人が嫌だった」という趣旨の供述をしています。
レンタカーに乗っていた矢沢容疑者。
自宅は東京都東村山市で、放射線技師として病院に勤務するも、4月下旬に退職していました。
■自分の境遇や社会に不満を抱いての犯行か
小中学校の同級生は…
【小中学校の同級生】「スポーツ少年ですね。彼はすごく真面目なタイプなので、勉強も頑張っていた。自分というものを出さない子なのかなと。相談してくれたらよかったのにと思いました」
矢沢容疑者の父親によると、大学の奨学金の返済が滞り、延滞の通知がきたこともあったということです。
警察は、自身の境遇や社会に不満を抱き、自暴自棄になって小学生を狙った疑いもあるとみて調べています。
(関西テレビ「newsランナー」2025年5月5日放送)