三重県桑名市にある多度大社で2025年5月4日、馬が坂を駆け上がる伝統の「上げ馬神事」が行われました。2025年は、馬への新たな安全対策が施されました。
1年の吉凶を占う上げ馬神事では2023年、高さ2mの土壁を駆け上がる際に一部の馬が骨折して殺処分されたことが問題となり、2024年からは土壁をなくし坂を緩やかにしました。
2025年はさらに、ムチの使用をやめたほか、馬の足への負担を減らすためにコースなどに砂を敷き詰め、安全対策を強化しました。
4日は、10頭が坂に挑み、9頭が無事に駆け上がりました。
地元の男性:
「色々な意見がある中で、祭りを続けてくれたのは、地元民として誇らしく思います」
多度大社 御厨総代会の伊藤幹夫代表:
「修正することが祭りの伝承。皆さんに納得して頂いたんじゃないかと思っています」
上げ馬神事は、5月5日も行われます。