5月3日から始まる4連休。車で出かける方も多いかもしれない。4月に栃木県の東北自動車道で起きた逆走がきっかけの事故。福島県内でも同様の事故を無くすため、警察などの点検が行われた。
■自動車道の危険個所を点検
「看板の表示って少し左側じゃないですか?真正面という風には。視認性っていうのが…」
5月2日、福島県伊達市の東北中央自動車道の霊山インターチェンジで行われた緊急点検。自動車専用道路で発生する「逆走」を防ぐため、警察やネクスコ東日本の職員など約20人が改善点を確認した。
福島県警察本部・高速道路交通警察隊の半沢正行隊長は「ハード面の点検という観点から、路面の表示の状態、標識の状況、危険な箇所が無いかというのを確認した」という。
■栃木県の東北道で3人死亡の逆走多重事故
4月26日、栃木県那須塩原市の東北自動車道で発生した多重事故。
3人が亡くなったこの事故は、インターチェンジで高速道路への乗降りが交差する「平面交差」から、“逆走”に繋がった可能性がある。
■平面交差のインターチェンジ
同じ構造を持つのが、東北中央自動車道の霊山インターチェンジ。
夜の時間帯に通ってみると…高速道路の本線へとつながる合流地点だが、街灯が少なく車の通りが無いと薄暗く感じる。
2日の点検では、参加者から「看板を見やすい位置に変えた方が良い」などといった意見が上がった。福島県警・高速道路交通警察隊の半沢隊長は「こうした現場点検、1回で済むものではありませんので、年間通じて継続して普段の現場点検を続けていきたいと思います」と話す。
福島県警察本部は、3日からの4連休で交通量が増える事が予想されることから、ドライバーへ注意を呼びかけている
■平面交差は県内に8ヵ所
逆走の原因となるおそれがある「平面交差」。福島県内にも8ヵ所あるとされている。
2日に点検が行われた東北中央自動車道の「霊山IC」、他にも常磐自動車道の「常磐双葉IC」や磐越自動車道の「西会津IC」もその一つだ。
■万が一逆走してしまったら
間違えることがないように標識や路面に注意することが大切だが、万が一逆走してしまった時の対応。
1つ目はまず車を端によせる。その次に110番通報するということ。高速道路上ではいつ、どんなスピードで車が来るかわからない。安全を確保した上で、むやみに車を動かさずに警察に連絡を。
3日からゴールデンウィークも後半。遠出されるという方も多いと思う。安全運転には十分にご注意を。