2025年11月15日に開幕する東京デフリンピック。デフリンピックは、耳に障害のあるアスリートたちのスポーツの祭典で、福島県のJヴィレッジではサッカー競技が行われる。
■大会200日前 県庁に特設コーナー
日本で初の開催となる「東京2025デフリンピック」では、福島県楢葉町のJヴィレッジがサッカー競技の会場になっている。福島県庁では、カウントダウンボードや県が作成した横断幕などが掲げられ開幕に向けて機運を高めている。
福島県聴覚障害者協会の吉田正勝会長は「子どもたちや県民に手話言語やデフスポーツについて知ってもらい大会への関心を深め、デフアスリートや東京2025デフリンピックを応援し、みんなで盛り上げて欲しい」と語る。
■ボランティアも大会を楽しみに
そして大会の運営に欠かせないのが、選手や観客の誘導など手伝うボランティアの存在。手話の普及活動を行う福島県聴覚障害者協会で、事務員として勤務する沼尾美幸さんは約6倍の倍率を突破し、募集枠3000人の大会ボランティアに当選した。
「まさか自分が当選するとは思っていなかった。当選した時は私も夫も一緒に喜びました」と話す。
母親と一緒に参加した、手話サークルをきっかけに手話を始めた沼尾さん。「世界の方々がいらっしゃるので、その中で自分から手を動かしてコミュニケーションをとりたい。世界との交流ができる場なので、それを楽しみながら皆さんのご支援が出来たら」と話し、デフリンピックを通じてデフスポーツの魅力を1人でも多くの人に知ってもらいたいと考えている。
東京2025デフリンピックの開幕は11月15日。サッカー競技の開幕は一日はやい11月14日。