三重県の伊勢神宮の「式年遷宮(しきねんせんぐう)」は、1300年の歴史があり、20年に1度、8年かけて行われる、壮大な行事です。

2025年5月2日の「山口祭(やまぐちさい)」から、2033年の集大成「遷御の儀(せんぎょのぎ)」まで8年で、多くの行事や祭典が予定されています。

前回の「山口祭」は2005年5月で、遷宮で1万本も使われる木の伐採作業の安全を祈願しました。

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2005年6月には、長野県上松町(あげまつまち)で「御杣始祭(みそまはじめさい)」が行われました。古くからの作法でヒノキを切り倒します。今回は2025年6月に予定されています。

2006年4月には御木曳(おきひき)が行われました。長野県から三重県伊勢市へと送られた用材は、地元の人たちの手で五十鈴川(いすずがわ)をのぼり、内宮へと運ばれました。

2009年には内宮の宇治橋が完成しました。20年に1度、宇治橋も架け替えられます。

2012年3月に行われた「上棟祭(じょうとうさい)」では、綱をひいて棟上げし、棟木を木槌で打ち固めました。

遷宮の年、2013年7月から8月に行われた「お白石持ち(おしらいしもち)行事」では、地元の人がそろいの法被を着て、新しい正殿(しょうでん)の敷地に、白い石を敷き詰めました。

遷御の儀を目前に行われるのが川原大祓(かわらおおはらい)です。遷御に奉仕する神職(しんしょく)の人たちを、祓い清めます。

そして8年の集大成が「遷御の儀(せんぎょのぎ)」です。

ご神体が古い正殿から新しいお宮へと移されます。

(東海テレビ)

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