水産庁は、2日、漁業者や専門家などが参加する会議で、ことしのサンマ漁獲量の上限を去年より約14%少ない9万5623トンとする案を承認しました。
漁獲枠の上限を定めた1997年以降、最少です。
ただサンマは、過去の乱獲や海洋環境の変化を背景に漁獲量が減り続けていて、去年は3万8000トンあまりと漁獲枠を大幅に下回る水準に落ち込んでいます。
また、太平洋側に生息するサバ類は、漁獲枠を去年より6割少ない13万9000トンとする案を承認しましたが、おととしの漁獲量は10万トンあまりとなっています。
サンマとサバは、漁獲枠を下回る漁獲量が続いていて、漁獲枠上限の数値設定のあり方や資源管理の実効性が問われています。