JR福知山線脱線事故からきょうで20年。
兵庫・尼崎市の事故現場では追悼慰霊式が行われます。

兵庫・尼崎市の事故現場の跡に設けられた追悼施設「祈りの杜」では、きのう約800本のろうそくに火が灯された。

2005年4月25日、JR福知山線の快速列車が制限速度を40キロ以上オーバーして脱線し、線路沿いのマンションに衝突した。

この事故で、乗客106人と運転士が死亡し、562人が重軽傷を負った。
事故で義理の弟を亡くした上田 誠さんたち遺族が、事故発生から10年後にこの行事を始め、毎年 犠牲となった人たちを偲んできたが、遺族の高齢化などから、ことしで最後にすることを決めた。

義理の弟を亡くした上田誠さん:
この事故をきっかけに、鉄道の安全の大切さというのをみんなに伝えたい、事故を風化させたくない、そういう思いって遺族共通の思いだったんですよね。社会全体で、僕たち遺族の思いをつないでいってほしいなという風に思っています。
祈りの杜では、きょう午前9時45分から追悼慰霊式が行われる。