与党内の慎重論から年金制度改革関連法案の国会への提出のめどが立たない中、自民党の河野太郎衆院議員が23日、超党派による〝年金制度勉強会〟を立ち上げた。
第1回の勉強会には、自民・公明・立憲民主・維新・国民民主の各党から約20人の議員が出席した。河野氏は「制度が複雑で、多くの国民の皆様に理解をされていないのが最大の問題点だ」と述べた上で「そろそろ小手先の改革ではなく、抜本的にどうしますかという議論を政争の具にせずに、与野党でしっかり議論したい」と呼びかけた。
会合後、取材に応じた河野氏は「つぎはぎの今の年金制度は限度がある。一回ここで立ち止まって、皆で考えた方がいい」と強調した。
また、厚労省が2024年に発表した公的年金の将来の給付水準の見通しを示す「財政検証」について、河野氏は「超党派でデータを収集して、国民に今の現状をお伝えしたい」とも語った。提言などのとりまとめの有無については「あまりゴールは決めずにいきたい」とした。