ゴールデンウィーク期間中に登山を計画している人もいるかと思いますが、注意が必要なのが山岳遭難です。特に富士山は閉山期間中で、警察は富士登山の自粛を呼びかけています。
こちらは4月30日午前10時過ぎに静岡県御殿場市内から撮影した富士山です。
まだ、しっかりと雪が残っているのが確認できます。
山岳遭難救助隊:
わぁ~進まないこれみんなで固まっていこうダメ固まっていこう
こちらは2024年の静岡側の開山日初日に撮影された映像。
厳しい訓練を重ね、山を知り尽くした山岳遭難救助隊でさえ移動がままならないほどの悪天候に…。
閉山中はさらに厳しい気象条件に加え、富士山に常駐する救助隊や医療スタッフもおらず、開山中に比べ命を落とす危険性も高まります。
県警は閉山中の富士山には登らないよう呼びかけています。
しかし、4月26日午後8合目付近で東京都内に住む中国籍の大学生の男性が遭難。
県警の山岳遭難救助隊などに救助されました。
男性は高山病でしたが命に別条はなかったということです。
ただ、この男性この遭難の4日前にも「アイゼンを紛失して下山できない」と山頂から警察に通報し、山梨県の防災ヘリコプターに救助されていました。
再び登山した理由について男性は…。
男性:
携帯電話が入ったバッグを山頂に置き忘れてしまい、それを回収しようとした
男性は自力で歩くことができず、警察は救急車の来れる5合目まで約7時間かけて担架で運び消防に引き継ぎました。
1週間で2度も富士山で遭難した男性は警察に「もう二度と富士山には登りません」と話したといいます。
これをうけ県警はXの公式アカウントに雪が残った5合目の写真を掲載。
ゴールデンウィークで外出する人が増えるなか富士山の登山はしないようあらためて呼びかけています。
県警本部地域課・増田克則 次席:
富士山に関しては現在登山道が閉鎖となっています。気象環境も非常に厳しく残雪や凍結・強風氷点下まで下がる気温と自然環境が厳しい状態なので登山は自粛していただきたい。