本格的な山菜採りシーズンを前に岩手県警は過去5年の山菜採り中の遭難事故の発生状況をまとめました。
「山の恵みより安全第一」として注意を呼びかけています。
県警によりますと、2024年までの5年間に県内で発生した山菜採り中の遭難事故は55件で遭難者は63人でした。
死亡した人は6人で、このうち「病気」が3人、「クマによる被害」が2人、「滑落」が1人となっています。
遭難事故を原因別で見ると「道迷い」が34件と最も多く、次いで「クマの被害」が19件などとなっています。
遭難した人を年代別で見ると、63人中54人が60歳以上という結果になりました。
久慈市では4月22日、山に1人で入り山菜採りをしていた70代男性がクマに襲われ左腕の骨を折ったほか顔をひっかかれるなどのけがをしていて、県内では2025年2回目のクマによる人身被害が起きています。
県警は家族や知人に行き先を知らせることや携帯電話を持参することなどを遭難防止対策としてあげ注意を呼びかけています。