岩手県遠野市はVR技術を使い認知症への理解と正しい対応などを学べるトレーニングプログラムを全国で初めて導入し、4月21日に市民がプログラムを体験しました。

21日は遠野市内で認知症サポーターを対象にした講座が開かれ、新たに導入されたトレーニングプログラム「認知症ケア支援VR」を体験しました。

このプログラムは大塚製薬などが開発したもので、ヴァーチャル・リアリティーの技術を使い認知症への理解を深め正しい対応などを学べる映像体験型の研修です。

映像は自分の物が盗まれたと騒いだ場合や外出を拒否した場合など4つの想定があり、ゴーグル型のモニターを使うことで認知症の人と介護する人それぞれの視点を体験できるのが特徴です。

体験した市民は「認知症の人はこう思ってるとか強い言葉で怒ってはいけないんだと感じた」と話していました。

遠野市 健康福祉部 白岩克己部長
「行政のマンパワーが不足している中で、住民がお互いに見守り合うという活動につながる効果を期待している」

「認知症ケア支援VR」の導入は自治体としては遠野市が全国で初めてで、今後は子供たちを対象にした体験会も開かれる予定です。

岩手めんこいテレビ
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