ローマ・カトリック教会のトップ、フランシスコ教皇が21日、88歳で亡くなり、世界中がその死を悼んでいます。
21日に亡くなったフランシスコ教皇はその前日、キリスト教の復活祭の行事でバチカンのサンピエトロ広場に姿を見せたばかりでした。
ローマ教皇庁はフランシスコ教皇の死因について、脳卒中とそれに伴う心不全だったと明らかにしました。
また、教皇は遺言で簡素な埋葬を望んでいたということです。
葬儀は死後4日から6日以内に執り行われ、新たな教皇を決める「コンクラーベ」と呼ばれる選挙が遅くとも20日後までに行われます。
アメリカのトランプ大統領は21日、葬儀にメラニア夫人と参列すると表明したほか、イタリアのメローニ首相は「彼の教えと遺志は決して失われることはない」とSNSに投稿するなど、各国から教皇の死を悼む声が相次いでいます。
ローマ教皇フランシスコは2019年、教皇として38年ぶりに長崎を訪問。
原爆が投下された被爆地から、核兵器廃絶のメッセージを世界へ発信しました。
当時、教皇に同行したカトリック長崎大司教区の高見(高ははしごだか)名誉大司教は、当時教皇が「核兵器廃絶に向けた全ての人の一致団結」と述べたことに触れ、思いを引き継ぐことの重要性を訴えています。
カトリック長崎大司教区・高見三明名誉大司教:
とにかく驚きました。急な感じがしました。誰かひとりが、平和活動している人だけがやることではなくて、それぞれ、とにかく全ての人が核廃絶、平和のために全ての人が関わらないといけない。これは大きな強いメッセージというか、それを私たちは何とかしないといけない。