建物の壁を沿うように歩く1匹の動物。
その正体は、ハクビシンだ。
目撃されたのは、東京駅のすぐそばだった。

東京駅のすぐそばに「ハクビシン」が…

この動画が撮影されたのは、4月18日の午後9時ごろ。

撮影者はハクビシンに午後9時ごろに東京駅周辺で遭遇した
撮影者はハクビシンに午後9時ごろに東京駅周辺で遭遇した
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撮影者の男性が、仕事帰りに東京駅の周辺を歩いている時に遭遇したという。

動画の撮影者:
東京駅に向かって歩いている途中に、街路樹というか植木があって、そこから出てきたので。こんな都会の真ん中で見ると思わなくて、本当にびっくりしました。

向こう側に行ったかと思えば、くるりとこちら側を振り向き、そのまま小走りで目の前を横切って勢いよく走り抜けていったハクビシン。

長い尻尾も確認できる
長い尻尾も確認できる

よく見ると、特徴である長い尻尾もしっかりと確認できる。

取材班がハクビシンが目撃された同じ時間帯に現地へ行ってみると、大きなビルが立ち並び、その向かいに東京駅がある、まさに都会のど真ん中で、多くのオフィスビルに囲まれた場所だった。

街の人は、「へぇ、ここだ! めっちゃここじゃん」、「全然ハクビシンだと思わなかったです。地元だと出るんですけど、東京に出るというのは知らなかったですね」などと語った。

東京都でのハクビシンの目撃情報は約10年で倍増した
東京都でのハクビシンの目撃情報は約10年で倍増した

もともとハクビシンは夜行性で、木登りが得意。
東京都によると、近年都内でのハクビシンの目撃情報が相次ぎ、約10年(2013年度〜2024年度)で倍増した。

千代田区は都の捕獲計画に未参加

ただ、今回目撃された千代田区は、東京都のハクビシン捕獲計画に参加していない地域。
都の調査の範囲では、東京駅周辺での出没状況が分かっていなかった。

アジア動物医療研究センターのパンク町田センター長はハクビシンの“都市化”が進んだと指摘する
アジア動物医療研究センターのパンク町田センター長はハクビシンの“都市化”が進んだと指摘する

アジア動物医療研究センターのパンク町田センター長は「『アーバンベア』と最近言われますけど、それと同じように、(ハクビシンの)都市化が進んだということじゃないですか。昔からいるにはいて、最近ようやく目撃されただけのことだと思います。ただ(ハクビシンの)数は増えているかもしれない」と指摘する。

千代田区では絶対に触らないよう呼びかけている
千代田区では絶対に触らないよう呼びかけている

千代田区では、ハクビシンを見かけても「疥癬(かいせん)」という感染症にかかっている可能性があるため、 絶対に触らないようになどと注意を呼びかけている。
(「イット!」4月21日放送より)

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