フィリピンなどでの戦没者の遺骨が眠る佐世保市の釜墓地で20日、追悼式がありました。参列者の高齢化で26年からは式の規模を縮小することが決まっています。

太平洋戦争中、フィリピンの収容所などで戦死や病死した引き揚げ者の遺骨が眠る佐世保市の通称 釜墓地です。

追悼式には約60人が参列し、子供たちがおにぎりと水を供え、約6500人の戦没者を悼みました。

まつられている人のうち身元が分かっているのは全体の1割にも満たない581人だけです。

佐世保釜墓地戦没者護持会 宮内雪夫会長(91)
「肉親を探すご遺族がいる限り、釜墓地の戦後はいまだ終わっていない」

釜墓地に父が眠る高田好子さん(85)
「ここに来たら父ちゃん会いに来たよって言葉しか出ない。父ちゃん会いに来たよって言っても返事はしないけど、ここに父ちゃんはおりますから」

追悼式を主催してきた護持会は参列者の高齢化などを理由に一般社団法人を解散する予定ですが、追悼式は今後も規模を縮小して続けていくことにしています。

テレビ長崎
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