大幅に整備費が膨らむ見通しの、鹿児島県の新たな総合体育館について、県は18日、県内の市長が集まる定例会であらためて考え方を説明しました。

県が、鹿児島市のドルフィンポート跡地に整備を予定している新たな総合体育館は、設備工事費の高騰により、313億円としていた整備費が488億円まで膨らむ見通しが示されています。

このため県は、メインアリーナの観客席を1000席減らしてコストを抑える考えですが、削減効果の15億円に対して、年間の経済波及効果は51億円から47億円に、毎年4億円減少すると試算されています。

18日は県内の19市の市長で組織する県市長定例会の場で、県の担当者がこれまでの経緯や整備の必要性などを説明し、出席者に理解を求めました。

県スポーツコンベンションセンター整備課・西博夫課長
「県としての考え方や、これまで検討を重ねてきた経緯を、できるだけ多くの方にしっかりと説明していきたい」

観客席を削減する案について、県議会では、経済波及効果が減少することから削減に反対する意見もあり、県は今後、「県議会の論議を踏まえて判断する」としています。

鹿児島テレビ
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