去年、能登半島地震の影響で開催が見送られた氷見市のまるまげ祭りが、17日、2年ぶりに行われ、日本髪を結って街を練り歩く女性たちの思いにも地震災害からの復興の願いが込められていました。
*リポート
「凛と結い上げられたまるまげに品格と優しさが宿っています。まるまげさんたちは能登半島地震で被災した氷見市内をゆっくりと一歩ずつ歩いて行きます」
まるまげ祭りの「まるまげ」とは、結婚した婦人が結う楕円形の髷をつけた日本髪のことです。
かつて芸妓が年に一度の休日に幸せな結婚を願って、既婚女性の象徴である「まるまげ」を結い、氷見市の千手寺にお参りしたことが由来となっています。
去年は能登半島地震の影響で祭りの開催が見送られましたが、今年は2年ぶりに巡行が行われました。
*氷見市の女性
「去年は道がガタガタで中止だったけど今年は開催されてうれしい」
「幸せに生活できたらいいな」
今年の参加者は未婚女性27人で、平均年齢は26.7歳です。
中には県外や国外から参加した女性もいました。
*東京から参加した女性
「初めて富山に来た。震災のこともあって去年は開催できなかったのを聞いて、地域の方の思いを感じ取りながら歩きたい」
*台湾から参加した女性
「台湾でも女子旅が流行っていて独身女子のいいご縁があればいいな。楽しみにしていたのできれいに歩けるよう頑張りたい」
女性たちはハスの花を持ち願いを書いた護摩木を帯に差して、およそ1.2キロをゆったりと練り歩き千手寺に到着すると、観音様に参拝して護摩木を焚き上げて、願いが叶うよう祈っていました。