2月に発生した岩手県大船渡市の山林火災の影響で一部区間の通行が制限されているみちのく潮風トレイルで、4月17日に環境省と大船渡市が被害の状況を調査しました。

みちのく潮風トレイルは、東日本大震災からの復興を後押しするため設定された歩いて旅を楽しむための自然の中の歩道で、総距離は1000kmを超えます。

大規模な山林火災を受けて環境省では、ルートのうち三陸鉄道の三陸駅から盛駅までの区間の通行を控えるよう呼びかけています。

環境省と市では、4月7日の鎮火宣言などを踏まえ9日から山林火災の延焼範囲にあるトレイルルートの被害状況を調査しています。

3回目の17日は、職員4人が綾里峠周辺のルート約2kmで道路や標識の状態などを確認しました。

環境省 山本航 国立公園管理官
「枯れ葉がたまった層があったが、それも全て燃えてしまったというのが火災後に現地調査に入ってよく分かった」

みちのく潮風トレイルは、2024年イギリスのタイムズ紙で「日本の訪れるべき14選」に選ばれ、海外からの観光客も多く訪れる人気のコースとなっています。

環境省 山本航 国立公園管理官
「大船渡市の地域振興にまた貢献できるように、環境省として関係機関と連携しながらいち早く再開に向けて準備を進めたい」

調査は今後も続き、通行制限の解除のめどは立っていません。

岩手めんこいテレビ
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