客や取引先などから行き過ぎた苦情などを受けるカスタマーハラスメント、

JRでも被害が相次いでいて17日から新たな対策に乗り出しました。

17日、JR大分駅の改札近くに設置されたのはカスタマーハラスメントの啓発を行うポスターです。

このポスターは全国の鉄道事業者が17日から順次各地の駅などに掲示していて「暴力的な言動」や「長時間の拘束」などがカスハラにあたると説明しています。

JR九州によりますと調査を始めた2024年9月から3月末までにカスハラとみられる事案が管内で95件発生しています。

切符を紛失した利用客に 、再度、切符を購入するよう伝えた時や電車が遅れた時などに暴言を浴びせられることなどがあったということです。

◆JR九州大分支社中村和哉さん
「明らかに行き過ぎた行為や迷惑行為があった場合には基本方針に基づいて従業員を守る意味でも対応させてもらいたい」

◆TOS児玉直輝記者
「カスタマーハラスメントが社会的な問題となる中、企業や団体も対応を求められていますが大分市役所でもこの春から対策が進められている」

大分市役所が行った調査でもおよそ半数の職員がカスハラを受けたことがあると回答しています。

市ではSNS上で職員のアカウントを検索されることがないよう名札の記載を名字のみにして平仮名表記にする対策を始めました。

◆大分市総務部人事課須浦清隆さん
「市民にも理解してもらいながらお互いが気持ちよく働けたり来庁してもらえるような環境づくりに繋がっている」


県内ではこのほか学校現場や運送業、サービス業などでもカスハラ対策が進められています。

利用者の声は企業や団体にとって貴重な意見となりますが一方でモラルやマナーをしっかりと守ることが大切です。

テレビ大分
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