鹿児島の一部の自治体と隣接する宮崎県都城市で4月9日、野生のイノシシから豚熱が確認されたのを受け、鹿屋市は17日から養豚農家に消毒用消石灰の配布を始めました。

鹿屋市が養豚農家に配布しているのは、農場の出入り口などにまく消毒用の消石灰です。

4月9日に宮崎県都城市で見つかった野生のイノシシの死骸から、強い伝染力と高い致死率を持つ豚熱ウイルスが確認されたことをうけた防疫対策です。

鹿屋市は豚の飼育数が県内1位の約20万頭となっていて、配布場所には養豚農家が次々とやってきて、トラックの荷台に消石灰が積み込まれていました。

約3000頭を飼育・養豚農家
「自分の豚舎の近くも山があり、イノシシはいるので、いつ広がるか心配」

鹿屋市畜産課・山中俊明係長
「まだ検出はされていないが近くまで来ているつもりで、市民も含めて豚熱の侵入防止に努めてほしい」

配布は、17日と18日の2日間行われ、このほか鹿屋市は今週末に山開きを迎える高隈山の登山口にもブラシを設置し、登山者に山に入る前と後に靴底の土を落とすよう呼びかけています

鹿児島テレビ
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