佐賀県内では備蓄米とみられるコメの流通が始まっている。あるスーパーマーケットでは、県産米に比べて5キロあたりの価格は約800円安くなっていた。しかし品薄傾向は続いていて次の入荷は未定だという。
約800円値下がりのスーパーも
値上がりが続いているコメの価格。農林水産省が14日発表した資料によると、全国のスーパーで販売されたコメのうち、最新の平均価格は5キロ当たり4214円で、前の年の倍以上となっている。

一方、佐賀県内でも備蓄米の流通が始まっている。4月中旬、佐賀市内のスーパーマーケットでは「複数原料米」と書かれた備蓄米と見られるコメが5キロあたり約3800円で売られていた(2025年4月16日)。

同じ店舗の県産米の価格は5キロあたり約4600円。それに比べて価格は約800円安くなっていた。
「備蓄米」流通も“品薄傾向”続く
しかし、コメの品薄傾向は続いている。佐賀市内の他のスーパーでは、今回の入荷分は他のコメより安く販売されているものの、今後の入荷は未定としている。

JAさがは先月(2025年3月)、政府の備蓄米の1回目の入札で約1650トンを落札していて、担当者によると「九州でも特に早く流通している」という。
次回以降の入札参加は今後検討
政府は来週にも備蓄米10万トンを対象に3回目の入札を行い2025年7月まで毎月放出する方針を示している。

JAさがは、次回以降の入札について、卸売り業者や販売店などと連携し、入札に参加するかどうかを検討したいとしている。
(サガテレビ)