大阪市の繁華街のど真ん中で、黒く長い銃身のエアガンを取り出した男性。
エアガンを手に街中をうろつき、警察に事情聴取されるまでの様子を自ら生配信していた。
万博会場近くでエアガン手にうろつく…
男性が生配信したのは、15日午後の大阪市の繁華街。
約10キロ先では、大阪・関西万博が開かれ、テロへの厳重な警戒が続いている。

そんな繁華街で、エアガンを取り出した男性。

男性は「This is toy gun!This is toy gun!」と、近くの外国人観光客に“おもちゃの銃だ”と主張。

エアガンをむき出しのまま、歩き出すと…。
周囲から不安の声があがった。

しかし男性は人目を気にすることなく、人がいない方向に、銃を向ける様子が…。

また、生配信の視聴者に「大丈夫、人には構えてないから。川で実際に撃ってみる。この視点で」と話していた。
大阪府警が通報うけ事情聴取
人に向けて構えなければ問題ない、という考えで、エアガンを持ち歩いているようだ。
しかし、配信中に、店でカレーを食べていると…。

警察:
お兄さん、通報入ってるわ。ようけ。持ち物だけ見せてよ。
「大阪府警」の事情聴取を受けた。
警察:
明らかにモデルガンです。どうぞー。

エアガンを出した男性:
だめなんですか?
警察:
物騒だから通報しますやん、それはね。

警察:
偽物か本物かわからんからね。見てるだけだと。
エアガンを出した男性:
偽物ですよ。
男性が持っていたエアガンの威力とは?
男性が持っていたのは、どんなエアガンなのか。
番組は、エアガン専門店を取材。

モケイパドック・児玉元太朗代表:
これですね。ガスブローバックのAKXです。

このエアガンは「ガスの圧」でBB弾を打つもので、この店では、税込み約7万円で販売。

試し打ちのスペースで、威力を見せてもらうと…。
的にしていた段ボールは玉がめり込んだり、裏を見ると貫通していた。

モケイパドック・児玉元太朗代表:
近い距離で人に当たると、皮膚が赤くなって血が出るけがをするレベルのエアガン。動画みたいにむき出しで持ち歩くっていうのは、他人に威圧感を与える行為。非常にマナー違反になる。
すごい不愉快な動画だなと思いましたね。私はエアガンやらないで欲しい。マナーが守れない人には。
専門家「違法にはあたらないが…」
銃刀法に詳しい専門家によると、市販のエアガンを街中で持ち出す行為は、違法にあたらないと指摘。ただ、注意すべき点もあるという。

あいち刑事事件総合法律事務所・足立直矢弁護士:
法律の基準の範囲内であれば、個人の趣味としてもっていること自体は禁止されない。
別に(法に)反しないが、人様に迷惑をかける可能性があるので、何か特別な理由がない限りは、されないほうがいい。トラブルの元になる。
男性「調子に乗りすぎた」
「エアガンは市販のもの」と話していた男性。
警察の事情聴取では、誓約書を書いたという。

エアガンを出した男性:
二度と街中で銃を振り回すことができなくなった。誓約書を書いて。
番組は今日、男性に取材を申し込んだが、返事はなかった。
一方、午後の生配信で、こう反応。

エアガンを出した男性(動画配信サイトより):
「Live News イット!」からDMきたわ。朝これを見て心臓止まるかと思ったわ。ちょっと調子に乗りすぎた。本当にすみませんでした。
マナーを守った行動が求められている。
’(「イット!」4月16日放送より)