担い手不足が深刻な農業の人材を誘致する動きが富山県内でも広がっています。

15日は富山市神明地区でも協議会が設立され、農業の担い手確保へサポート体制づくりなどに取り組みます。

15日に設立されたのは「神明地域おこし協議会」です。

神明地区の青果出荷組合や生産組合の組合長がメンバーで、今後、農業を始めたいという人材を誘致することを目指します。

およそ120ヘクタールの農地がある神明地区では、カブなどの野菜や果樹の生産が盛んでしたが、農家の高齢化に伴って作付けをしない農地が増えて、数年前からは組合に農地の借り上げを希望する所有者が増えています。

*神明地域おこし協議会 針原博良会長
「田んぼで米をつくってほしいとか、畑をやってもらえないかという農家がかなり増えている。引き受け手がなかなか見つからないという現状です」

これらの問題を解決するため県は園芸産地への支援を行っていて、神明協議会でも園芸農業を希望する人を地区で募集することにし、今年度は、耕作していない農地のリストアップや、新規農業者の研修、サポート体制作りなどに取り組むことにしています。

*神明地域おこし協議会 各川豊章事務局長
「外から地域就農者を呼び込んでワイワイ楽しく農業をやっているところを地域の方が目にして地域の中から楽しく成り立つのであれば挑戦してみようという人が出てくる好循環を作りたい」

年々、就農者募集は各地で増えていて、現在、富山市の呉羽梨や滑川市の白ネギなど県内14の産地で募集しています。

県は今後、水稲についても就農支援に取り組むことにしています。

富山テレビ
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