かごしま水族館は錦江湾を中心とした鹿児島周辺海域でのイルカ・クジラについて2024年度の目視調査の結果を発表しました。
指宿では、かわいらしい哺乳類の姿も確認できたとのことです。
気持ちよさそうにジャンプしながら泳ぐイルカたち。
2024年8月、鹿児島県南さつま市の野間池沖で確認された、約500頭のハシナガイルカの群れです。
近くには、カツオクジラ1頭の姿も!
かごしま水族館によるイルカ・クジラの目視調査は、鹿児島県に分布する海に生息する哺乳類の生態などを明らかにするために、開館以来実施されています。
2024年度は10回調査が実施され、このうち錦江湾内では、ミナミハンドウイルカの群れを3回確認。
背びれの形で28頭の個体を識別しました。
なかには子どものイルカの姿も。
20年近く確認されているイルカもいて、錦江湾内に定住していると考えられます。
このほか2024年7月には、100頭規模のハセイルカの群れも確認されています。
さらに2024年9月、鹿児島県指宿市の知林ヶ島でゴマフアザラシの姿も。
海面からひょっこりと顔をのぞかせています。
2023年10月にKTSライブニュースでも放送した、あのゴマフアザラシと同じ個体とみられています。
北海道など寒い地域に生息するゴマフアザラシですが、鹿児島の暑い夏を乗り越え、少なくとも1年は知林ヶ島周辺での生活を満喫していたようです。
2025年に入ってからの目撃情報はありませんが、もしかすると、そのかわいらしい姿をまた見ることができるかもしれません。
それにしても、なぜ鹿児島ではこんなに多くのイルカたちを見ることができるのでしょうか。
かごしま水族館によりますと「イルカたちにとって、鹿児島の海はエサが豊富で外敵がいない、安心して暮らせる場所なのでは。多様な生物を豊富に見られる自然豊かな地域と言える」とのことです。
今後の調査によっては、また様々な海の生き物の姿を見ることができるかもしれません。