あわび類の一枚貝で、種子島の初夏の味覚・ナガラメの漁が始まりました。
1日解禁となったナガラメ漁。
太平洋側に位置する鹿児島県西之表市現和の浅川海岸では漁師が素潜りで石をひっくり返したり、岩の下をのぞき込んだりしながらナガラメを収獲していました。
3時間ほどの漁を終えた漁師に話を聞くと…
Q.どうですか?きょうは
漁師
「だめ。きょう1日(漁をしたら)終わりではないか」
「ナガラメ」は「トコブシ」とも呼ばれるあわび類の一枚貝で、コリコリとした歯ごたえで甘みがあり、種子島の特産品となっています。
2日朝、西之表市の種子島漁協で行われた初競りでは、水揚げされたナガラメ、あわせて44.2キロが次々と競り落とされていきました。
「ナガラメ1番から~」
仲買人
「今から東京と大阪に冷凍かけて送るの。まだ足らない。(値は)結構したけど。」
「7キロぐらいですかね。高かったですよ、初物ですしね。味覚ですよね、島の」
種子島漁協によりますと、2025年の初競りでは、2024年並みの1キロ当たり平均8400円前後で取引されたということです。
ところでナガラメを巡っては、主要な漁場である馬毛島の東海岸での漁が、自衛隊基地の港湾工事で制限されていることから、2023年から水揚げ量が大幅に減っているということです。
制限区域を除く、馬毛島でのナガラメ漁は6月1日に解禁されます。