酪農家から乳牛の子牛を預かって育てる、鹿児島県鹿屋市の鳴之尾牧場で恒例の入牧式が行われ、45頭の子牛が牧場に仲間入りしました。
一列に並んで、行儀よく待つ子牛たち。
「135.6!」
順番に、体高や胸囲を計っていきます。
鳴之尾牧場は高隈連山の中腹にある、広さ約71ヘクタールの鹿屋市の市営牧場で、1日440円で酪農家から牛を預かります。
広大な牧草地で放牧された子牛たちは足腰の強い健康な牛に育つとされています。
11日は春の入牧式が行われ、新たに45頭の子牛が牧場に仲間入りしました。
引っ張られる牛
「頑張れ!あともうちょい!」
初めての場所に緊張するのは人間も牛も同じようです。
中には牛舎の手前でほとんど動かなくなった子牛もいましたが、無事、仲間たちと合流し、のびのびとした様子を見せていました。
鹿屋市役所 畜産課・清野滋美課長
「思っていたより人に慣れていたので、酪農家で丁寧に飼われていたのでは、酪農の場合は特に最初のお産が大変だと聞いているので、足腰の強い子たちに育てば最初のお産も少しでも楽になると思う。病気をしないように、けがをしないように大事に育てていきたい」
11日入牧した子牛たちは、今後、人工授精を行い、出産の2カ月前ごろに酪農家のもとへ帰るということです。