13日に開幕する大阪・関西万博。
最先端の技術や各国の文化が大阪に集まり、国内外から2820万人が来場すると見込まれています。

その万博を支え、盛り上げようと取り組む富山の企業があります。新たな挑戦を取材しました。

*阿部アナ
「会場の中に入りました、ミャクミャクがお出迎えしてくれています」

13日から半年間にわたって開かれる大阪・関西万博。

日本では6回目の開催となる今回のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。

約160の国や地域によるパビリオンが並び、自らの技術や文化を発信します。

そのパビリオンを支える企業の1つが…小矢部市に本店を置く「ゴールドウイン」です。

万博会場の中心部に位置するシグネチャーパビリオンの「スタッフユニフォーム」を製作しました。

日本を代表する8人のクリエーターが作るシグネチャーパビリオン、ゴールドウインが手掛けのはそのうちの1つ、「Better Co Being」のエリアで着用されます。

時間や場所で多様に変化する太陽の光がイメージされていて、どれひとつ同じ柄はありません。

*ゴールドウイン商品研究部 井上一宏部長
「夏を過ごすから猛暑日に対応できるように、遮熱効果・機能を持たせた新しい素材を今回採用している。従来設計しているものよりも帽子のつばを広くしたり、後ろのサンシールドも長くとって、遮熱を高めている」

万博では珍しい屋根や壁のない屋外のパビリオン。

約70年間、アウトドア用品を作り続けてきたゴールドウインの知見と技術力が求められました。

*ゴールドウイン商品研究部 井上一宏部長
「万博の会場でのシーンを想定しながら、素材開発から設計、生産まで我々の中で商品化できた、よかったなと思っています」

季節をまたいでも快適に過ごせるようこだわったといいます。

*着用したスタッフ
「すごいお気に入り、さらさらとした生地感で気持ちいい。すごく着心地がいいのはもちもんだが、デザインも気に入っている。今日とか暑いのでここを開けて風通しをよくしている」

さらに・・・。

*ゴールドウイン商品研究部 井上一宏部長
「多様性としてジェンダーレスを意識した設計を心がけました」

ジャケットの前をしめる際、性別関係なく着用できるよう設計に工夫を凝らしました。

他にもファスナーやベルトなどの装飾が施され、着こなしが楽しめるようデザインされています。

*ゴールドウイン商品研究部 井上一宏部長
「男性女性、外国の方もいる、アレンジして楽しんでもらうという要素も含めて作成しました」

会場ではユニフォームのTシャツが30枚限定で販売される予定です。


新たな開発に挑んだ県内企業は他にも。

サイダーやノンアルコール飲料などを製造する富山市の「トンボ飲料」。

129年続く老舗が万博を盛り上げるために開発したのが…万博の公式キャラクターを
モチーフにした真っ青なサイダーです。

*トンボ飲料 営業課 石井辰宏課長
「富山の豊かでおいしい水を活かした爽やかな炭酸飲料でミャクミャクをイメージした青色を再現しました」

開発に費やした期間は2年!

子どもも大人も飲みやすい味に仕上げました。

一方、苦労したのは、ビンのデザインです。

*トンボ飲料 営業課 石井辰宏課長
「印刷ビンにこだわったので直接印字して再現するのに資材メーカーの協力をあおいでつくった。」

Qミャクミャクは難しかった?
「色味や細かい線は再現するのに苦労した」

インパクトのあるデザインに早速、反響があったといいます。

*トンボ飲料 営業課 石井辰宏課長
「飲んだ後、青色の絵具を塗って花瓶にしたいと。そういった2次利用でもお楽しみできるような声をいただいた」

今月からミャクミャクサイダーを置く富山市のカフェでは…。

*カフェ小馬キラリ店 山澤房子店長
「すごい!真っ青!という声はよくいただいている、色に反応されてます」

*リポート
「すっきりとした甘さで、炭酸もそれほど強くなくさわやかな味わいです。」

ミャクミャクサイダーは、TOYAMAキラリ内のカフェのほか、富山駅前のアンテナショップや関西方面のサービスエリアなどで購入できます。

富山テレビ
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