富山地方鉄道の作業員が線路で列車にはねられ死亡した事故で、検察は当時の現場作業責任者と列車見張り員の2人を業務上過失致死の罪で起訴しました。
この事故は、おととし4月、富山地方鉄道の線路で保線作業をしていた当時19歳の社員が走ってきた電車と接触して死亡したものです。
富山地方検察庁は当時、現場の作業責任者だった富山地方鉄道の元社員(52)について接触を防ぐための待避措置を怠ったなどとして在宅起訴としました。
また、当時列車の見張り員だった社員を略式起訴としました。
一方、富山労働基準監督署は富山地方鉄道を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検していましたが、不起訴となりました。
検察は不起訴の理由を明らかにしていません。
富山地方鉄道は「この処分を把握できていない」とした上で、「同様の事故が二度と起こらないよう、再発防止に全力で取り組む」とコメントしています。