秋田県北秋田市の小学生が10日、大型トラックなど大きな車の周りに潜む“危険”を学びました。
交通安全教室に参加したのは、北秋田市の鷹巣小学校の全校児童約290人です。児童が学ぶのは、大型車両の周りに潜む危険です。運転席から見えづらい“死角”について大型トラックに乗り込んで確認しました。
警察官が「一番前で手を挙げている人の顔見えますか」と運転席にいる児童に問いかけると、児童は「見えません」と答えました。
続いて警察官が「2列目にいる人の顔は見えますか」と聞くと、運転席の児童は「見えます!」と答え、数十センチの差で運転手が歩行者を認識できなくなることが分かりました。
交通安全教室では、自転車の点検ポイントをまとめたキーワード「ぶたはしゃべる」を確認しました。
警察官が「ぶたはしゃべる、『ぶ』はブレーキがしっかり利くか、前も後ろもちゃんと利くか確認してください」と呼びかけました。
参加した児童は「きょう学んだことを生かして、これから安全に生活していきたい」「大きな車が近くにいたら、離れながら歩道を歩きたいと思う」などと話していました。
北秋田警察署交通課の板垣豊課長は「基本的な交通ルールをしっかり守ってもらった上で、自転車のヘルメット着用も忘れずに心がけてもらって、事故防止につなげてほしい」と話しています。