秋田県由利本荘市の道の駅の運営会社の役員が売上金約160万円を着服した上に、事実を把握した社長が隠していたことが分かりました。

売上金を着服していたのは、由利本荘市の道の駅「にしめ」の支配人で、運営する第三セクター・にしめ物産の専務取締役の男性(59)です。

専務は2023年1月、道の駅の金庫から売上金44万円余りを着服しました。また、2021年度と2022年度の経理調査でさらに122万円余りの着服が確認されたということです。

専務は2024年6月に取締役に就任し、それまでは従業員として勤務していました。着服した金について専務は「父親の葬儀や娘の大学の学費などに充てた。申し訳ないことをした」と話し、全額弁済したということです。

事態を受け10日、にしめ物産の菊地弘社長は記者会見に臨み「心よりおわび申し上げます。申し訳ございませんでした」と頭を下げました。その上で、2023年1月に着服の事実を把握したにもかかわらず、支配人や取締役に就任させていたことを明らかにしました。

菊地社長は「本来であれば、そこで即刻、懲戒解雇ということになったが、私の甘い判断でそのままきてしまった」と謝罪しました。

にしめ物産は、引き続き調査を進めるとともに、刑事告訴を含めて今後の対応を検討しています。

秋田テレビ
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