1週間前、寿司でブランディング戦略を進める富山県に“ライバル”が出現したニュースをお伝えしました。

名乗りを上げた福岡県の北九州市の市長が10日に会見を開き、「寿司を”ネタ”に富山県と協力関係を築いていきたい」と意気込みを示しました。


10日に開かれた北九州市の定例会見。

記者から寿司のブランディング戦略で先行する富山県について聞かれた武内和久市長は…

*北九州市 武内和久市長
「向こう(富山県)は王者。天然の生け簀、富山の寿司」

全国で初となる寿司に特化した部署を立ち上げた北九州市。

富山県にとってライバル出現かと思いきや、先週新田知事が会見で「お互いウィンウィンになることならば提携できればいい」との考えを示したことを受け、武内市長は翌日、直接新田知事に電話し、今後について話したことを明らかにした上で、次のように述べました。

*北九州市 武内和久市長
「新田知事から連携していきましょうと…(私からは)コラボレーション、一緒に寿司を世界に発信していきましょうと…。前向きな回答をいただいた」

さらに、武内市長は…。

*北九州市 武内和久市長
「手始めに『寿司会談』。寿司を「ネタ」にしたトップ会談。オファーしてみたい」

その上で、自ら富山に乗り込む考えを示し、その際は「北九州の寿司を出前しにいくくらいの覚悟で臨む」と意欲を示しました。

玄界灘・響灘・周防灘の3つの海に囲まれる北九州市は「すしネタ」の宝庫とされていますが、知名度不足が課題となっています。

富山県と北九州市は、担当間で今後の展開について協議に入ったということで、「寿司」をキーワードに連携を進めます。

ライバルと思われた相手から、熱いラブコールを受けた新田知事も、10日の定例会見でトップ会談の開催に前向きな考えを示しました。

*新田知事
「私たちとしては大歓迎ということ。(武内市長に)出前してもらうのは恐縮するので、例えば中間地点でやるとかそんな考え方もあるのかな」

さらに、新田知事が提案したのが…富山と北九州、互いの寿司の勝負でPR、「対決」イベントです。

(新田知事)
「お互いの豊富な魚種を活用して、寿司をお互いプロモーションしているわけですから、コラボレーションが生まれれば、お互いより切磋琢磨しあうためにテレビ的にいうと「対決」ということになる。お互いをより伸ばすためにより多くの方に関心を持ってもらえるようにそんな協力関係をつくるようなイベントができるのではないか」

遠く離れた自治体が「寿司」でタッグを組む…今後、どう展開していくのか目が離せません。

富山テレビ
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