北陸新幹線の敦賀から新大阪までの延伸について、国は3月、京都府内の自治体を対象に「小浜・京都ルート」の説明会を初めて開きました。福井県の杉本知事は10日の記者会見で、京都の理解を深めるためにも説明会の開催を歓迎し、国に対して引き続き説明会を行うよう要請したことを明らかにかしました。
       
北陸新幹線の敦賀から新大阪までの延伸については、2016年に政府与党が、小浜を経由して京都市内の新駅を通る「小浜・京都ルート」で決定しています。
  
ただ、ルートの多くがトンネルとなることから、京都府内の自治体から地下水への影響や建設の際に発生する残土の処分、工事に伴う交通渋滞などの懸念が挙がっています。
  
これを受け、国は3月、京都の自治体向け説明会を開き、トンネル工事の影響で酒造業者などが心配する地下水の利用について「影響はない」と説明していました。
  
10日の会見で福井県の杉本知事は「京都府内で自治体向けの説明がされたのはとても良いことだと思う。ようやく始まった中で、もっと地元で説明してくれとか、地元に関係ある話をしてくれと要望が出た。どんどんやったらいいと思う」と述べ、説明を求める京都の住民に対して、オープンな形で丁寧な説明を行うよう国に求め、国も引き続き開催する意向を示したことを明らかにしました。       

福井テレビ
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