富山県の朝日町を代表する観光スポット舟川べりでは、満開の桜と咲き誇るチューリップとの共演を楽しもうと10日朝多くの観光客が訪れていました。
*リポート
「菜の花の黄色はありませんが、上から青、ピンク、緑、赤の四重奏となっています。この景色を見ようと、朝から多くの方がカメラを持って訪れています」
今年は花冷えの日が続いたため、菜の花の開花が遅れ、残雪の朝日岳を背景に桜、チューリップが同じ時期に咲く四重奏とはなりませんでしたが、朝早くから県内外から多くの観光客が訪れ、春爛漫の風景を楽しんでいました。
*名古屋からの観光客
「毎年楽しみにしてきている。昨日今日と見ている。(愛犬もこの景色が)好きみたい」
*岐阜からの観光客
「初めてきた。インスタグラムで見て一度は来たかった。菜の花がないのはちょっと残念だが十分きれいで感動した」
舟川の両岸1.2キロに植えられたおよそ280本のソメイヨシノは、去年より一日早く見ごろを迎え、今は満開の状態。
川沿いの桜並木では、観光客がゆっくりと歩きながら散策を楽しんでいました。
朝方は風も穏やかで、こんなベストショットを狙うアマチュアカメラマンもいました。
水面を利用して立山連峰と桜並木を反射させるリフレクションです。
思い思いのポジションにカメラを構え、シャッターチャンスを狙っていました。
朝日町の観光協会によりますと、菜の花が咲くのは来週となるそうで、その頃までは、桜やチューリップの花が散ってしまうため「残念ながら、今年は四重奏が見られそうもない」と話していました。
今月16日までは桜のライトアップも行われ、夜桜を楽しむことができるそうです。
舟川のべりの四重奏は2009年から始まったそうですが、これまでに綺麗に揃ったのは過去8回しかないそうで、地元農家が毎年植える時期を調整していますが、自然が相手で同時に咲かせるのが難しく、まさに奇跡の景色なんだそうです。