ウクライナでロシア軍の戦闘に参加し捕虜になった中国人兵士2人について、地元メディアは中国人兵士が「ロシア国籍を取得するために戦闘に参加した」と話していると報じました。

ウクライナ軍が東部ドネツク州で捕虜にした中国人兵士2人について偽情報対策センターのコワレンコ所長は9日、「雇われ兵だ」と明らかにしました。

また地元メディアは兵士1人のパスポートを公開し、兵士が「観光ビザで入国しロシア国籍を取得するために入隊した」と話していると報じました。

この中国人兵士はロシア軍に入隊するために30万ルーブル、日本円で約50万円を支払ったと話していて、戦地に派遣される前には東部ルハンスク州で他の中国人とともに軍事訓練を受けたとしています。

ゼレンスキー大統領は8日、中国側に説明を求めていましたが、中国外務省の報道官は9日の記者会見で「状況を確認中」と述べるにとどめました。

その上で報道官は「中国政府は常に自国民に対し、武力紛争に関与しないことや特にどちらかの側にたって軍事行動に参加しないことを求めている」と強調。

さらに、ウクライナ側がさらに多くの中国人がロシア軍側で戦闘に加わっている証拠があると指摘していることについて問われ、「根拠のない話だ」と一蹴しました。

フジテレビ
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国際取材部
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